Claude Code を VPS で動かそうと調べると、どこも「メモリは4GB以上が必須」と書いてあります。公式ドキュメントもVPS各社も同じトーン。でも——いちばん安いVPSプランは512MB〜1GB。「じゃあ格安プランじゃ無理なの?」と気になりますよね。
そこで、1コア・RAM約768MB(=最安VPSプラン相当のスペック)の環境で、実際にClaude Codeを動かして検証してみました。結論から言うと——動きます。ただし条件つきです。
この記事では、「4GB必須」の真相と、“結局どのスペックを選べばいいのか”を、実測ベースで判断できるようにまとめます。
結論:768MBでも動く。ただし“無策だと固まる”
先に結論を表で。
| スペック | 実際どうか |
|---|---|
| 512MB〜1GB(最安クラス) | 動くが、無策だとスワップで固まる。チューニング必須。お試し・軽運用向け |
| 2GB(+スワップ) | 現実的な最低ライン。普段使いはここから快適に |
| 4GB以上(公式推奨) | 安心。チューニングに悩まず使える |
| ビルド/大規模処理を回す | さらに上(8GB〜)が無難 |
つまり「4GB必須」は“安心して使える安全マージン”であって、最低限なら768MBでも動く——これが実測の結論です。格安VPSでも、選び方と設定しだいで十分戦えます。
「メモリ4GB必須」はどこから来るのか
そもそもなぜ4GBと言われるのか。理由は主に2つです。
- Claude Code 単体は意外と軽い:CLI本体のメモリ使用は約300MBほど。これだけなら768MBでも余裕があります。
- 重いのは“周辺”:実際の開発では、Node.js のビルド、テスト、エディタ、複数プロセスの同時起動などがどっとメモリを食います。VPS各社が4GBを推すのは、この「開発作業まるごと」を想定した安全側の数字です。
逆に言えば、「Claude Code でターミナル中心に作業する」だけなら、必要メモリはぐっと下がります。ここが格安VPSでも動く理由です。
実際に768MBで動かした結果
私の検証環境(1コア・約768MB)で起きたことを、正直に書きます。
- インストール・起動:問題なし。普通に動きます。
- 軽いタスク(質問・小さな修正):快適。とくに困りません。
- 本気のタスク(中規模のリファクタ・長い実装):ここでメモリが逼迫。Claude Code 本体の約300MBに加え、他のプロセスとRAMを奪い合い、あふれた分がスワップ(ディスク)に出て、一気に重くなる。
- いちばん効いたのは、メモリが足りないと、同居しているデータベース等がスワップに追い出され、アクセスのたびに固まる現象でした(スワップ・スラッシング)。
実測では、スワップ使用が1.0GB近くまで膨らみ、操作不能で再起動という場面も。「動くけど、無策だと詰む」が正直なところです。
768MBでも“実用”にするコツ
ただ、ここからが本題。設定を詰めたら、ちゃんと実用レベルになりました。 効いたのは次のような対策です(詳しい手順は別記事にまとめています)。
- 使っていない常駐サービスを止めてRAMを空ける
- データベースのメモリを小さくし、カーネルの回収から保護してスワップ送りを防ぐ
swappinessを下げてアクティブなデータをRAMに留める- 重いツールを使わない(ブラウザ版エディタ等は数百MB食う → 軽量なものに)
これでスワップ使用がほぼ半減し、「閲覧・作業のたびに固まる」が解消しました。具体的な設定値とコマンドは【低スペックサーバーでClaude Codeが重い・固まる時のメモリ対策】にまとめています。
ちなみに、低スペックならエディタはブラウザの軽量ターミナル(ttyd)にすると効きます(約290MB→約8MB)。やり方は【ブラウザから使う軽量Webターミナル構築】で。
結局どのスペックを選べばいい?(VPS選びの目安)
検証を踏まえた、用途別のおすすめラインです。
- とりあえず試したい/軽く使う:512MB〜1GB。動くが要チューニング。スワップは必ず積む(ディスクswapでも可)。
- 普段使いで快適に:2GB+スワップが現実的な最低ライン。ここからストレスが減ります。
- 悩まず安定:4GB以上(公式推奨)。チューニング不要で安心。
- ビルドや大規模処理も回す:8GB以上が無難。
「Claude Code 専用に常時稼働させたい」なら、安いプランでスモールスタート → 重ければ上げるのが賢いです。具体的なVPSの料金・スペック比較は別途まとめる予定です。
【関連・公開予定】Claude Code/AI運用におすすめのVPS比較(料金・スペック・実運用の相性)
まとめ
- 「メモリ4GB必須」は安全マージン。最低限なら768MB(最安VPS相当)でもClaude Codeは動く。
- ただし無策だとスワップで固まる。常駐削減・DB保護・swappiness・軽量ツールで実用レベルに持っていける。
- スペックの目安:お試し1GB/快適2GB+/安心4GB/ビルド8GB。
- 賢く選べば、格安VPSでもClaude Codeは十分使える。
「4GB無いと無理かも」と諦める前に、まずは安いプランで試してみる価値はあります。
あわせて読みたい:
・低スペックサーバーでClaude Codeが重い・固まる時のメモリ対策(具体的なチューニング手順)
・ブラウザから使う軽量Webターミナル「ttyd」構築(低スペック向けの軽量化)
・Claude Code 1ヶ月のトークンコストを実測(運用コストの実測)

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